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男たちの生き方に涙が止まらない。アツい映画「フォードvsフェラーリ」

2020年1月10日に公開、映画「フォードvsフェラーリ」。

マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務めて作られた「LOGAN ローガン」「アイデンティティ」のジェームズ・マンゴールド監督の最新作は余計なシーンは一切なし!男たちの戦いに大興奮して涙するアツい映画でした。

 

絶対王者に挑む無謀な戦いの中で燃え上がる男たちの情熱という炎

この映画の予告を観た時「そんなに車に関心が無いし観ようか迷うな〜」と思っていました。

車好きじゃ無いと楽しめるかどうかわからなかったのです。

だけど、この映画を観始めた冒頭から、そのイメージが間違っているとわかります。

この映画は“ル・マン”という自動車レースを題材にしていますが、その上に展開される普遍的なストーリーとアツい男たちが大きなリスクを冒して同じ目的の為に戦う姿に心が震えました。

ダブル主演のマット・デイモンとクリスチャン・ベールの演技が素晴らしく、彼らのレースにかける想いには車を好きかどうかに関わらず共感できるんじゃないでしょうか。

その2人が作り上げる、実際にあった出来事を基にした説得力のあるストーリーは観る人の心を打ち震わせることは間違いありません。

アカデミー賞でもこの映画の名前が挙がることは間違いないと言われている話題の傑作映画「フォードvsフェラーリ」の見どころをネタバレなしのレビューでご紹介させていただきます!

それではこの映画のあらすじ・キャスト・感想などをまとめてネタバレなしのレビューでご紹介させていただきます。

第92回 アカデミー賞
編集賞|音響編集賞 受賞

この映画をオススメしたい人

・アツい男たちの戦いに心躍りたい人
・「遊星からの物体X」のような男臭い映画が好きな人
・レースゲームしている時に体が動いちゃう人
に特におすすめしたい映画です!

予告編・あらすじ

www.youtube.com

カーレース界でフェラーリが圧倒的な力を持っていた1966年、エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)はフォード・モーター社からル・マンでの勝利を命じられる。
敵を圧倒する新車開発に励む彼は、型破りなイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。時間も資金も限られた中、二人はフェラーリに勝利するため力を合わせて試練を乗り越えていく。
シネマトゥデイより引用

スタッフ・キャスト

スタッフ

【製作】2019年製作 アメリカ

【原題】Ford v. Ferrari

【監督】ジェームズ・マンゴールド

【音楽】マルコ・ベルトラミ バック・サンダース

キャスト

キャロル・シェルビー: マット・デイモン(「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」「ディパーテッド」「オデッセイ」などに出演)

元アメリカ人初のル・マン優勝者。現在はカーデザイナーとして店を営んでいるが、レースへの想いを捨てきれずに燻っている。

ケン・マイルズ: クリスチャン・ベール(「ダークナイト三部作」「アメリカン・ハッスル」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」などに出演)

かなり強い癖を持っているレーサー。レースの腕はピカイチだが性格に難があり、レースだけでは食べて行けずに自動車整備工場を営んでいる。

その他キャスト

ジョン・バーンサル カトリーナ・バルフ トレイシー・レッツ ジョシュ・ルーカス ノア・ジュプ レモ・ジローネ レイ・マッキノン J・J・フィールド ジャック・マクマレン

おすすめポイント

ここからはこの映画をもっと楽しんで貰えるようにネタバレ無しのレビューでご紹介させていただきます!
観る前に見どころポイントを予備知識として入れて鑑賞しましょう!

映画「フォードvsフェラーリ」の映画ポスターです。|作品ポスター・画像 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporationより引用
作品ポスター・画像 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporationより引用

① 破天荒な二人は絶対王者を倒せるのか

この映画「フォードvsフェラーリ」の大きな見どころの一つは、ダブル主演を務めるマット・デイモンとクリスチャン・ベイルの2人でしょう!

 

カーデザイナーのキャロル・シェルビー

かつて“ル・マン”にアストン・マーティンに乗って参戦してアメリカ人初の優勝者として名を馳せた敏腕レーサーでしたが、心臓の病の為にレーサーとしての人生に幕を閉じてしまった過去を持っています。

今はスポーツカーを製造する会社を経営していてカーデザイナーとして働いていますが、レースへの想いを今も心の奥で燻らせている男です。

 

そんなシェルビーを演じるのはマット・デイモン!

「オデッセイ」「プライベート・ライアン」「ボーン シリーズ」などで有名なマット・デイモンは表面には出さないけど、心の内側でレースへの炎を燃やしているアツいエンジニアを見事に演じていました!

 

もう一人の主役、
クセが強い敏腕レーサーのケン・マイルズ

レースだけでは食べていけず小さな自動車整備工場を経営しながら奥さんと子どもの3人家族で慎ましく暮らしています。彼はすぐ感情的になる怒りっぽい性格の反面に、レーサーとしての腕は抜群です。

彼はレーサーとして成功する夢を諦めかけていた時に、同じ目標を共有するシェルビーと手を組むことを決めます。

 

そんなケンを演じるのはクリスチャン・ベール!

「ダークナイト三部作」で演じていたクールなバットマンとは真逆で、感情的で表情豊かなケン・マイルズを演じています!

 

車やレースに興味が無い人でも、
表に感情をあまり出さないシェルビーと表情豊かでわかりやすいケンという全くタイプが逆の2人が手を組む中で生まれる2人の友情のストーリーには共感できると思います!

そして、この2人がとにかくアツい!!

 

静かな青い炎を燃やすシェルビーと、真っ赤な炎を赤々しく燃やすケンの熱量がどんどん燃え上がっていくストーリー展開に興奮間違いなしです。

何より、このストーリーに共感を生んだのは「過去最高の演技!」と言われるほどのマット・デイモンとクリスチャン・ベイルの白熱の演技でしょう!

 

ド直球に“アツい男”を描いたこの映画「フォードvsフェラーリ」は
余計なシーンを省いたシンプルなストーリーだからこそ共感と感動を作り上げたのはこの2人の最高の演技だと言っても過言では無いと思います。

② 24時間耐久レース“ル・マン”

この映画「フォードvsフェラーリ」で非常に重要になってくるのは『ル・マン』の存在です。
観る前に『ル・マン』について少し知っておくとこの映画を更に楽しめると思います!

 

『ル・マン』とは

「世界三大レース」と呼ばれるレースのひとつがこの“ル・マン”です。

このレースは1台の車を2名のドライバーが交代で運転してサーキットの周回数を競うというものです。

“耐久レース”と呼ばれているこのレースはなんと、24時間ぶっ続けで走り続けます!

そこで重要になってくるのはマシンのスピード耐久性です。

 

スピードを追求し過ぎても、一つのパーツトラブルがリタイアの原因になる。

耐久性を追求し過ぎても、スピードが出なければレースに勝てない。

そして、24時間走り続けるという体力と精神力を兼ね揃えたレーサーの存在も不可欠でした。

 

そんな『ル・マン』のことをフェラーリ社のエンツォ・フェラーリは「真実のレース」と言っています。

24時間走りきる為にマシン・人間に関する何もかもが最後まで生き残らないといけないという、レースの一番純粋な形を追求するのがこの『ル・マン』であると。

想像を絶する過酷さと厳しさを超えてこの『ル・マン』を勝利した自動車メーカーは最高の名誉とブランド価値を持つことになります。

 

この映画「フォードvsフェラーリ」は
レースに懸けるキャロル・シェルビーとケン・マイルズのアツいドラマを描いた映画でもありながら、
スポーツカー市場をフェラーリに独占されていることから業績不振になったフォードが逆転を狙ってこの『ル・マン』でフェラーリを倒そうとする企業戦争を描いた映画でもあります。

 

この映画最大の見どころは様々な想いが詰まった『ル・マン』での決戦のシーンだと思います!この映画の熱量が最高に高まる瞬間を手に汗を握って一緒に応援してください!

③ 目的を達成するためにリスクを冒す

この『ル・マン』には命の危険が伴うことを忘れてはいけません

今までに数々のレーサー達がレース中の事故で命を落としてきています。

ケン・マイルズを演じたクリスチャン・ベイルは「あのレーサー達は爆弾の上に座っていた。」と言っていました。

 

どういうことかと言うと、当時のレーシングカーは、マシンの性能が第一でドライバーは二の次というのが当たり前だったのです。

当時のマシンはガソリンの詰まったタンクがドアの内側にあり、ドライバーをガソリンが囲む形になっています。

つまり、事故で爆発が起こると確実に命を落とすということです。

 

更に、当時はブレーキの性能が大変悪く、レース中に機能しないことが度々あったそうです。

止めることができないマシンで時速370キロを出してコーナーを曲がっていくレーサー達は常に危険と隣り合わせで戦っています。

なぜ、それほどまでに危険なリスクを冒してまで戦うのか?と普通の人は考えるでしょう。

それでもレースに挑み続けるシェルビーとケンの姿は大切なことを教えてくれます。

それは

目標を達成する為にリスクを冒す。

ということ。

 

危険と隣り合わせでも夢を実現する為に男達は命を懸ける。

その姿に心が震えて止みませんでした

おわりに

この映画の主演を務めたマット・デイモンはかなり前からこの「フォードvsフェラーリ」の出演依頼を受けて、数々のパターンの脚本を読んできたそうです。

その中でジェームズ・マンゴールド監督とクリスチャン・ベイルと一緒に読んだ脚本には、実際の出来事を基にしたストーリーの中に【 普遍的な共感 】があったことから出演を決めたそうです。

 

そういったキャスト達の背景が“ただのレース映画”で終わらさず、私たちを感動させてくれるこの映画が作れたんだと思います!

そして、迫力満点のレースシーンはまさに圧巻でした。

「お願いだから無事でいてくれ!!」と神様に祈りたくなるようなハラハラドキドキのレースシーンは、握っていた手がベタベタになるくらいの緊張感と迫力があります。

実際にあった出来事を基にした映画だけど、今の映像技術が無ければこのシーンが作れなかったと思うと『今だからこそ作れた映画』でもあるかもしれません。

 

コアな車ファンだけでなく、普遍的なストーリーで幅広い人たちが感動できるように作っているジェームズ・マンゴールド監督と主演のマット・デイモンとクリスチャン・ベイルには最大の拍手を送りたいです!

是非、この映画はできる限りの大きなスクリーンと良い音響で観ることをおすすめします!!

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映画「アイリッシュマン」の映画ポスターです。|作品ポスター・画像 (C)Netflixより引用
作品ポスター・画像 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation