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命僅かな男が孤独な少女に教える生きる意味|映画「ガルヴェストン」

2019年5月17日に公開、映画「ガルヴェストン」。

ベン・フォスターが主演を務め、今話題の女優エル・ファニングがヒロインを務めて出来上がったのは生きる希望を失った孤独な女の子に、命僅かな男が生きる意味を与える物語でした。

余命僅かな男が孤独な少女に生きる意味を教える映画

裏社会の仕事人としてきた男 ロイは余命宣告され後先が短い事を知る。
孤独なロッキーはロイと出会い過去の自分と未来との葛藤に苦悩する。

共に“地獄”の中を生きてきた2人が導き出した答えとは?

この映画は大きく話題になった映画ではないですが、深い感動を心に与える隠れた名作でした。

エル・ファニングの演技もさることながらその深みを感じるストーリーとフランス映画の監督らしいオシャレな演出が合わさって唯一無二の映画としてこの映画は優れていると思います。

それではこの映画のあらすじ・キャスト・感想などをまとめてネタバレなしのレビューでご紹介させていただきます。

この映画をオススメしたい人

・名作レオンが好きな人
・エル・ファニングの可愛さに癒やされたい人
・しんみりと心に沁みる映画が観たい人
に特におすすめしたい映画です!

予告編・あらすじ

www.youtube.com

裏社会に生きるロイ(ベン・フォスター)は自分が末期ガンで余命わずかなことを知る。
その夜ボスの指令で向かった先で何者かに襲われ組織に裏切られたことを悟った彼は、相手を撃ち殺してその場に捕らわれていた少女(エル・ファニング)を連れて逃げる。行く当てもなく体を売っていたという彼女はロッキーと名乗り、二人は果てのない逃避行に出る。
シネマトゥデイより引用

スタッフ・キャスト

スタッフ

【製作】2018年製作 アメリカ

【原題】Galveston

【監督】メラニー・ロラン
代表作: 「イングロリアス・バスターズ」の主演などで女優としても活躍

【音楽】マルク・シュアラン

キャスト

ロイ: ベン・フォスター(「メッセンジャー」「ローン・サバイバー」などに出演)

余命宣告を受けてしまった孤独な裏社会に生きてきた男。所属していた組織から捨てられた事を知り、ロッキーと出会ったことをきっかけに男の中で何かが変わっていく。

ロッキー: エル・ファニング(「マレフィセント」「ネオン・デーモン」「ティーン・スピリット」などに出演)

体を売ることしか生きる術を知らずに孤独に生きてきた少女。組織に監禁されているところを偶然ロイに助けられたことから、孤独に生きるロイに共感し、行動を共にしていく。

その他キャスト

リリ・ラインハート アデペロ・オデュイエ ロバート・アラマヨ マリア・バルベルデ ボー・ブリッジズ

おすすめポイント

ここからはこの映画をもっと楽しんで貰えるようにネタバレ無しのレビューでご紹介させていただきます!
観る前に見どころポイントを予備知識として入れて鑑賞しましょう!

映画「ガルヴェストン」の映画ポスターです。|作品ポスター・画像 (C)2018 EMERALD SHORES LLC - ALL RIGHTS RESERVEDより引用
作品ポスター・画像 (C)2018 EMERALD SHORES LLC – ALL RIGHTS RESERVEDより引用

① 名作「レオン」を思わせる男女の出会い

裏社会に生きる孤独な男と、天涯孤独の少女の出会い
というストーリーに「あ、レオンっぽいな」と思いました。

「レオン」では
孤独な殺し屋のレオンと家族を殺されて天涯孤独の少女マチルダが出会い、恋をするという映画でした。

そういう展開を期待していたのですが、
観ているうちにこの「ガルヴェストン」にはいい意味で裏切られる映画です!

この2人の物語は始まりは「レオン」そのものだけど、その後の展開が全く違います。
偶然出会った孤独な男女の旅の最後、2人はどうなるのか。救いはあるのか。

ラストシーンには不思議と優しさに包まれるような感覚になり、
「レオン」とは全く違うオリジナルの映画として大拍手を送りたくなるような素晴らしい映画でした。

なにが「レオン」っぽくて、なにが「レオン」と違うのか

それはこの映画を観てみてから確かめてみてください。

② いい意味でフランス映画らしくない

この映画はアメリカ映画ですが、監督のメラニー・ロランはフランス人監督です。

彼女が創り出す映像は詩的で色や光の使い方が美しいと評判で、フランス映画っぽい作品を作る監督でもあります。

そんな監督が世に送り出したこの「ガルヴェストン」は
フランス映画の美術的な感覚とアメリカ映画の良さがミックスされて素晴らしい映画に仕上がっていました!

この映画はクライムアクション的な一面があり、
アメリカ映画っぽい銃を使ったアクションやハラハラドキドキのシュチュエーションが観ている人を興奮させてくれます。

それに加えてふとしたシーンの色彩がとても美しくいです。

特に、暗い印象で登場したエル・ファニングが心を開いてきた頃の「海のシーン」が素晴らしいです。

ビビットな青色の水着鮮やかな赤のドレスが画面の中で際立っていて、
暗く閉ざしていた彼女が心を開いてくれた姿がよく表現されていて感動しました。

そんなフランス映画とアメリカ映画のいいとこ取りのような
この映画「ガルヴェストン」は唯一無二の作品かもしれません。

③ 孤独な登場人物たちに幸せは訪れるのか

裏社会でしか生きる術を知らない男ロイは
雇われているボスに見捨てられ、騙し討ちに遭い殺されかけます。
そんな現場で出会った少女ロッキー。

この2人のキャラクターの魅力が観る人の心を押さえつけて離しません。

・余命わずかな男と将来がこれから広がる少女
・感情表現が苦手な男と感情が豊かな少女
というところから、ロイとロッキーが全く“真逆の”キャラクターであることも印象的でした。

しかし、この2人には大きな共通点があります。

それは2人とも地獄を生きてきたということ。

ロイは裏社会での生き方しか知らずに地獄のような環境を生きてきたせいで心が荒んでしまった男。
ロッキーは体を売る仕事を良いことだと思って真面目に働いてきたその世界しか知らない少女。

地獄を生きてきたという共通点を持つ2人が出会って、
生きる意味を見失ったロッキーに生きる意味を与える余命わずかな男 ロイという、単なる男女の関係ではない関係性にこの映画の“深み”を感じます

この孤独な2人はどうなっていくのか。

ラストシーンはどうなるのかは明かせませんが、
この映画は深く印象に残る一本になることは間違い無いでしょう。

おわりに

この映画「ガルヴェストン」は
フランス映画っぽさとアメリカ映画っぽさを兼ね揃えた映画だからだと思いますが、日本版のポスターがクライムアクション映画寄りのイメージになっています。

しかし、実際に観てみるとこの映画は非常に『深い映画』です。

名作「レオン」みたいな男女の愛情や友情を超えた“特別な関係性”に惹かれる人には是非、観ていただきたい映画です。

レンタルで手にとってみてはいかがでしょうか?

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映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」の映画ポスターです。|作品ポスター・画像 (C)2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mat o a Don Quijote A .I.E., Tornasol SLUより引用
作品ポスター・画像 (C)2018 EMERALD SHORES LLC – ALL RIGHTS RESERVED